会社から退職する社員へ記念品を贈るとき、「何を選べば喜んでもらえるだろう」「会社としてどのくらいの予算が適切なのだろう」と悩む総務・人事担当者も多いのではないでしょうか。
長年会社を支えてきた社員の退職は、本人だけでなく、会社にとっても大切な節目です。これまでの勤務や貢献に対する感謝を、会社としてどのような形で伝えるかが重要になります。
この記事では、会社から贈る退職記念品の選び方を、予算、社内規定、贈呈時期、準備の進め方などに分けて解説します。また、社員の経歴や役職歴、仕事での功績を形に残す記念品についても紹介します。
会社から贈る退職記念品の選び方早見表
会社から贈る退職記念品には、実用品から記念として残る品物まで、さまざまな種類があります。まずは代表的な贈り物の特徴を比較しましょう。
| 記念品の種類 | 主な特徴 | 選ぶときのポイント |
|---|---|---|
| 花束・フラワーギフト | 贈呈式を華やかにする | 持ち帰りやすさや保存方法を考える |
| 時計・筆記具などの実用品 | 退職後の日常でも使える | 本人の好みや所有品を確認する |
| カタログギフト | 本人が好きな品物を選べる | 掲載内容や利用期限を確認する |
| 写真・アルバム | 職場での思い出を振り返れる | 掲載する写真を事前に整理する |
| 経歴・功績を残す記念品 | 長年の仕事の歩みを形に残せる | 勤務歴や表彰歴などを正確に確認する |
※一般的な比較例です。会社の規定や予算、退職者本人の希望に合わせて選びましょう。
会社から贈る退職記念品は何がいい?
会社から贈る退職記念品を選ぶうえで大切なのは、退職する社員への感謝や敬意が伝わることです。
花束や実用品などの定番商品も選択肢になりますが、長年の勤務をたたえる贈り物であれば、本人が会社でどのような仕事をしてきたのかにも目を向けたいところです。
長年の勤務への感謝が伝わるものを選ぶ
定年退職を迎える社員の中には、数十年にわたって同じ会社に勤めてきた方もいます。
入社した頃と比べて会社の規模や事業内容が変わり、何度も部署の異動や組織の改編を経験してきた方もいるでしょう。
そうした長い勤務をたたえる場合は、単に高価な品物を贈るのではなく、「これまで会社を支えてくれてありがとう」という気持ちが伝わる記念品を選ぶことが大切です。
退職者本人の仕事や人柄を考える
同じ会社で働いていても、社員それぞれの仕事の歩みは異なります。
営業職として顧客との信頼関係を築いてきた方、製造現場で技術を磨いてきた方、管理職として多くの社員を育ててきた方など、会社への貢献の形はさまざまです。
本人の趣味や好みを考えることに加え、長年担当してきた仕事や職場での役割も、記念品選びの手がかりになります。
会社として贈る意味を考える
会社からの退職記念品は、個人間のプレゼントとは異なり、組織として感謝を伝える贈り物です。
会社名や代表者名、贈呈年月を入れたり、本人の勤務歴や功績を記録したりすることで、会社から贈られた記念品であることが伝わりやすくなります。
退職後に自宅で見返したときにも、働いてきた年月を思い出せるような贈り物を考えましょう。
会社から贈る記念品と職場一同の退職祝いの違い
退職祝いには、会社が費用を負担して贈る場合と、同じ職場の社員が個人的に費用を出し合って贈る場合があります。
どちらも退職する方への感謝を伝えるものですが、予算の決め方や準備の進め方には違いがあります。
会社の予算で贈る場合
会社が費用を負担する場合は、社内規定や過去の贈呈実績に基づいて記念品を選ぶことが基本になります。
総務・人事部門などが候補商品を選び、必要に応じて上司や経営者の承認を得て発注します。
退職者が複数いる場合は、勤続年数や役職などに応じた基準を設け、選定に不公平感が生じないよう配慮することも大切です。
職場一同や有志で贈る場合
同じ部署の社員や親しい同僚がお金を出し合って贈る場合は、会社の公式な記念品とは別に準備することがあります。
この場合は、参加者への案内や集金、予算の調整などが必要です。贈り物も、本人との思い出や職場の仲間の気持ちを重視して選べます。
詳しくは、退職祝いを有志で贈る際の準備と進め方で解説しています。
会社と職場一同の両方から贈ってもよい?
会社から公式な記念品を贈り、別に職場の仲間から花束やプレゼントを贈る方法もあります。
ただし、会社からの記念品と有志の贈り物が重複しないよう、担当者同士で内容を確認しておくとよいでしょう。
例えば、会社からは長年の勤務をたたえる記念品を贈り、同僚からは本人の好みに合った品物を贈るなど、それぞれの役割を分ける方法があります。
会社から贈る退職記念品の種類と特徴
会社から贈る退職記念品には、日常で使える実用品や、仕事の思い出を形に残す品物などがあります。
それぞれの特徴を比較し、退職者本人と贈呈する場面にふさわしいものを選びましょう。
花束・フラワーギフト
花束は、退職式や送別会で贈る定番の品物です。手渡したときに華やかさがあり、記念撮影にも適しています。
一方、生花は長期間保存することが難しいため、形に残る記念品と組み合わせる方法もあります。
花束を選ぶ場合は、持ち帰る際の大きさや、本人の自宅での飾りやすさも考慮しましょう。
時計・筆記具などの実用品
時計や筆記具、日常で使える品物などは、退職後も活用できる贈り物です。
本人の好みに合えば長く使ってもらえますが、すでに同じような品物を所有している場合や、使用する機会が少ない場合もあります。
名前や贈呈年月を入れられる商品であれば、退職記念品としての特別感を加えることもできます。
カタログギフト
カタログギフトは、退職者本人が好きな品物を選べる点が特徴です。
好みが分からない場合や、複数の退職者に同じ基準で贈りたい場合にも検討しやすい方法です。
ただし、会社での歩みや功績を直接伝えるものではないため、感謝状やメッセージを添えるなどの工夫も考えられます。
写真アルバム・フォトフレーム
職場で撮影した写真をまとめたアルバムやフォトフレームは、退職者が仕事の思い出を振り返れる贈り物です。
入社当時の写真や、職場の仲間との記念写真などがあれば、長年の勤務を感じられる内容になります。
写真を使用する場合は、掲載する人物や写真の取り扱いにも配慮しましょう。
経歴や功績を記録する退職記念品
会社から長年の貢献に対する感謝を伝えたい場合は、社員の経歴や功績を記録した記念品も選択肢になります。
入社年月、所属部署、役職歴、担当した仕事、表彰歴などを整理すれば、その社員が会社で歩んできた道のりを振り返ることができます。
単なる名入れ商品とは異なり、退職者本人の仕事人生を記念として残せることが特徴です。
会社から贈る退職記念品の予算と決め方
会社から贈る退職記念品に、すべての企業に共通する金額の決まりはありません。
会社の規模や慣例、勤続年数、退職者の立場などによって予算は異なります。まずは社内の基準を確認し、その範囲で適切な品物を選びましょう。
最初に社内規定や過去の実績を確認する
退職記念品の予算が社内規定で定められている場合は、その基準に従って準備を進めます。
規定がない場合は、過去に同じような立場で退職した社員へ、どのような記念品を贈ったのかを確認すると参考になります。
会社によっては、勤続年数や退職理由に応じて予算を変えている場合もあります。担当者個人の判断だけで決めず、必要な承認を得ることが大切です。
勤続年数や退職者の立場を踏まえる
短期間の勤務を終えて退職する場合と、長年会社に勤めて定年を迎える場合では、記念品に込める意味も異なります。
役職だけで金額や内容を決めるのではなく、勤務年数や会社への貢献などを踏まえ、会社としてどのような感謝を伝えたいのかを考えましょう。
複数の退職者がいる場合は、同じ基準で選定できるようにしておくことも重要です。
商品代金以外にかかる費用も確認する
退職記念品を手配するときは、商品代金だけでなく、送料、包装、名入れなどに必要な費用も確認しましょう。
写真や経歴を使って制作する記念品では、掲載内容の整理や仕上がり確認も必要になる場合があります。
贈呈日が決まっている場合は、費用だけでなく納期も含めて比較することが大切です。
退職祝いの一般的な予算の考え方については、退職祝いの相場と予算の決め方も参考にしてください。
定年退職・再雇用の場合はいつ贈る?
会社から退職記念品を贈るときは、退職者がどのような形で会社を離れるのかを確認することが大切です。
定年退職後に再雇用で働く方もいれば、退職を機に仕事から完全に離れる方もいます。贈呈する時期は、会社の規定や本人の状況に合わせて決めましょう。
定年退職で会社を離れる場合
定年退職に伴って会社を離れる場合は、退職式や最終出勤日、送別会などが記念品を贈る機会になります。
会社を代表する立場の方から記念品を手渡し、長年の勤務への感謝を伝える方法があります。
贈呈式を行う場合は、記念品を渡す順番や挨拶の内容なども事前に決めておくと進行がスムーズです。
定年後も再雇用で働く場合
定年を迎えても、再雇用などで引き続き同じ会社に勤める方がいます。
この場合は、定年退職を一つの節目として記念品を贈る方法と、再雇用後の最終退職時に贈る方法が考えられます。
どちらが適切かは会社の規定や慣例によって異なります。すでに定年退職時に記念品を贈っている場合は、最終退職時の扱いも確認しておきましょう。
贈呈日から逆算して準備する
退職式や送別会で記念品を渡す場合は、その日までに商品が届いている必要があります。
名前や日付を入れる商品と、写真や経歴を使って制作する商品では、準備に必要な時間が異なります。
特に勤務歴や表彰歴などを記載する場合は、社内での確認に時間がかかることもあるため、贈呈日から逆算して準備を進めましょう。
退職祝いを渡す時期については、退職祝いを渡すタイミングと渡し方も参考にしてください。
総務・人事担当者が確認したい準備と注意点
会社から退職記念品を贈る場合は、商品を選ぶだけでなく、社内での確認や発注、納品までの段取りも重要です。
退職式の直前になって慌てないよう、担当者が確認しておきたい項目を整理しましょう。
退職者の人数と贈呈日を確認する
年度末などに複数の社員が退職する場合は、対象者の人数や贈呈日を早めに把握しておきます。
退職者によって最終出勤日や退職式の日程が異なる場合もあるため、誰に、いつ記念品を渡すのかを一覧にしておくと管理しやすくなります。
記念品の選定と社内承認を進める
候補となる商品を選んだら、予算や納期、必要な数量を確認し、会社の承認手続きに進みます。
退職者ごとに異なる記念品を選ぶ場合は、選定理由を整理しておくことも大切です。
一方、同じ種類の記念品を複数人へ贈る場合は、氏名や所属、贈呈年月などの取り違えが起きないよう注意しましょう。
氏名・役職・勤務歴などを正確に確認する
記念品に名前や役職、経歴を記載する場合は、正式な表記を確認しておく必要があります。
特に、部署名や役職名は会社の組織改編によって変わることがあるため、過去の人事記録などを参考にして確認しましょう。
表彰歴や功績についても、分からない内容を推測して記載しないことが重要です。
仕上がり確認と納品先を決めておく
名入れやオーダーメイドの記念品では、完成前に掲載内容やレイアウトを確認できる場合があります。
その際は、名前、日付、役職、文章などに誤りがないか、社内の担当者が確認できる体制を整えておきましょう。
納品先についても、会社で受け取るのか、別の場所へ届けるのかを事前に決めておくと安心です。
準備時期の考え方については、退職祝いはいつから準備する?も参考にしてください。
社員の経歴や功績を記念品に残すには
長年会社に勤めてきた社員の退職記念品を考えるときは、これまでの仕事の歩みを振り返ってみることも大切です。
毎日の仕事の中で積み重ねてきた経験や功績は、退職者本人にとって大切な財産です。会社だからこそ把握できる勤務歴や表彰歴などを、記念品の内容に取り入れる方法があります。
入社年月と所属部署の変遷
入社した年月や配属された部署の記録は、長年の勤務を振り返るうえで基本となる情報です。
異動や転勤を重ねてきた社員であれば、所属部署の変遷をたどることで、その方が会社のどのような仕事に携わってきたのかが分かります。
すべての勤務歴を記載する必要はありません。特に重要な節目を選んで整理する方法もあります。
役職歴や担当した仕事
主任、係長、課長、部長など、昇進や役職の変化を記録することで、責任ある仕事を任されてきた歩みを残すことができます。
また、役職だけでなく、長年担当してきた業務や、会社の発展に貢献した仕事を記載することも考えられます。
現場の技能を支えてきた社員や、専門性の高い仕事に携わってきた社員など、それぞれの経歴に合った内容を選びましょう。
表彰歴や仕事での功績
社内表彰や永年勤続表彰、業務に関する功績なども、退職記念品に残す情報の候補になります。
長年の努力が評価された記録を残せば、本人が仕事で積み重ねてきたことを振り返るきっかけになります。
ただし、表彰名や年月などは正式な記録に基づいて確認し、誤った内容を記載しないようにしましょう。
仕事中の写真や思い出の品
仕事をしている姿や職場の仲間との写真があれば、文字だけでは伝わりにくい当時の様子を残すことができます。
制服や作業着を着た写真、担当した仕事に関係する道具なども、その社員らしさを表す材料になります。
写真や資料を使う場合は、会社の情報管理や関係者のプライバシーにも配慮し、使用してよい内容を確認しましょう。
会社から贈る退職記念品に「栄光のあゆみ」
感動の退職祝い「栄光のあゆみ」は、退職する方の経歴や歩み、仕事での功績、表彰歴などを金属銘板に記し、本人の写真や仕事に関係する道具などを一緒にレイアウトして制作する退職記念品です。
会社から贈る場合は、長年の勤務を通じて積み重ねてきた経歴や功績を記録し、組織としての感謝と敬意を形に残すことができます。
長年の勤務と仕事の歩みを一つの記念品に
入社年月、所属部署、役職歴、表彰歴などを整理し、退職者本人の仕事人生を一つの記念品にまとめることができます。
会社で歩んできた道のりを振り返れる内容にすることで、単なる名入れ商品とは異なる、その方だけの記念品になります。
ゴールド・シルバーの金属銘板に経歴や功績を記録
「栄光のあゆみ」では、ゴールドまたはシルバーの金属銘板に、勤務歴や功績などを記すことができます。
さらに、本人の写真や仕事に関係する道具などを組み合わせ、ご希望に応じたレイアウトに仕上げます。
退職者本人が積み重ねてきた仕事の記録を、退職後も形として残せることが特徴です。
会社の担当者が経歴や写真を準備する
記念品の制作にあたっては、会社が保有している人事記録や写真などを参考に、掲載したい情報を整理しておくと準備を進めやすくなります。
すべての経歴を載せるのではなく、特に大切な節目や功績を選んで構成することもできます。
掲載する内容や仕上がりについては、社内の担当者が確認できるようにしておきましょう。
会社からの感謝を長く残せる贈り物に
退職式で贈られた記念品は、その日だけでなく、退職後の暮らしの中でも仕事人生を振り返るきっかけになります。
家族にこれまでの仕事の歩みを伝えたり、若い頃の写真や経歴を見ながら思い出を語ったりすることもできるでしょう。
長年の勤務にふさわしい、形に残る退職記念品としてご検討ください。
RETIREMENT GIFT FROM COMPANY
社員の歩みと功績を、会社からの感謝とともに残す退職記念品
入社から退職までの経歴、役職歴、表彰歴などを金属銘板に記し、写真や仕事に関係する道具とともにレイアウト。長年会社を支えてきた社員の仕事人生を形に残す、特別な退職記念品を制作します。
職種・シーン別の退職記念品を見る会社から贈る退職記念品のよくある質問
会社から贈る退職記念品には何が適していますか?
花束、実用品、カタログギフト、経歴や功績を残す記念品などがあります。退職者本人の好みや会社への貢献、贈呈する場面に合わせて選びましょう。
会社から贈る退職記念品の予算はどう決めますか?
まず社内規定や過去の贈呈実績を確認します。勤続年数や贈呈目的を踏まえ、商品代金だけでなく送料や名入れなどの費用も含めて検討しましょう。
再雇用で働く社員にも定年退職時に記念品を贈りますか?
定年退職を一つの節目として贈る方法があります。ただし、再雇用後の最終退職時に贈る会社もあるため、社内規定や慣例を確認しましょう。
社員の経歴や功績を記念品に残すには何が必要ですか?
入社年月、所属部署、役職歴、担当業務、表彰歴、本人の写真などが材料になります。確認できた情報を整理し、本人にふさわしい内容を選びましょう。
会社から贈る退職記念品は、長年の貢献に感謝を伝えるもの
会社から贈る退職記念品を選ぶときは、予算や商品の種類だけでなく、退職者本人がどのような仕事をしてきたのかを考えることが大切です。
花束や実用品、カタログギフトなどにはそれぞれの魅力があります。一方で、長年の勤務をたたえる場合は、仕事の経歴や功績を形に残す記念品も選択肢になります。
また、会社から贈る場合は、社内規定や過去の実績を確認し、予算や贈呈日、掲載内容などを計画的に準備する必要があります。
退職者が会社で積み重ねてきた年月は、一人ひとり異なります。
長年会社を支えてきたことへの感謝と敬意を大切にし、その方の仕事人生にふさわしい退職記念品を選びましょう。